化粧品海外進出について

中国の巨大な化粧品市場

日本の化粧品メーカーの海外進出の中心は、隣国であり大国の中国に向かっています。 中国は13億人近い人口を抱えて、毎年、経済が高成長している国ですので、日本に とっても有望な市場です。化粧品市場は、2002年には6,750億円でしたが、その後に急拡大して、1兆円を超えて、日本を超える市場に育っています。訪日中国人の爆買いもまだ記憶に新しいと思います。ただし、中国では所得格差が大きいので、中国市場を開拓するには、中国の消費者に適合したマーケティ ング戦略を取る必要があります。

資生堂の中国進出が本格化

日本の化粧品市場は縮小しているので、化粧品メーカーは生き残りを賭けて、中国進出を図っています。トップメーカーの資生堂は、1981年から中国に進出を始めていて、1991年には「資生堂麗源化粧品有限公司」を設立し、1993年には現地に工場を建設しました。2002年には、現地における研究開発を目的とした、「資生堂研究開 発中心有限公司」を設立しました。2003年には今後5年間で現状の5倍の店頭売上 1000億円を目指すことを宣言しました。2004年には、専門店展開を強化する目的で、 「資生堂投資有限公司」を設立しています。この過去の一連の流れを見ても、資生堂はいかに中国進出に注力しているかが分かります。

資生堂以外の化粧品メーカーの動向

日本のメーカーで最も早く中国で生産を開始したのはコーセーで、1988年には中国向けブランドの生産を開始しています。また、カネボウも1992年に、中国での販売を開始しています。花王も1904年からソフィーナを中国で販売しています。 中国では、日本の市場と同じく、フレグランスやメイクアップよりもスキンケアを重視するので、日本の化粧品メーカーの人気が高い状況になっています。

外資系メーカーの中国進出

欧米系の外資メーカーも巨大な中国市場を狙っています。日本でも活躍しているロレアル、エスティローダー、P&Gが、積極的に事業展開を図っています。P&Gは 1988年に、エスティローダーは1993年に、ロレアルは1996年に、中国進出を開始しています。今後は、日本メーカーと共に、シェア拡大に向けて、激烈 な戦いをしていくことになると思います。

ドラッグストアの中国進出

日本市場で上位寡占が実現しつつあるドラッグストアも、化粧品メーカーと同じく 日本の化粧品市場の縮小を受けて、中国進出を活発化させています。法的な制約が 強いために、セガミメディクスは、台湾のドラッグストアを買収していち早く中国進出を果たしました。それに続いて、キリン堂の中国進出が話題となっていました。日本のドラッグストアの業績は好調です。今後は、日本と同じようなドラッグストア同士の戦いが中国でも繰り広げられると思います。

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