化粧品ニーズの変化

化粧品ニーズの変化を探る

化粧品業界の市場規模は、統計の取り方によって異なるのですが、1兆数千億円から2兆円程度と推定されます。2007年度までは順調に増加していた需要が、それ以降は減少に転じています。景気に左右されにくいとされる化粧品業界も、まったく影響を受けないわけではありません。それが証拠には、バブル期にはカネボウのアフィニークEXクリームという1本5万円もするクリームが年間に90億円も売れたのですが、今は 高級化粧品が飛ぶように売れる時代ではありません。長引く不況の波に、東日本大震災などの災害の影響も加わって、使用する化粧品のランクを落としたり、メイクアップ化粧品の種 類を減らしたりという傾向が見られます。その中で、伸びているのは、ドクターズコスメ のような、肌に優しい化粧品など、分かりやすい特徴を持った化粧品です。

化粧品売上構成の傾向

化粧品というと、広告宣伝などを見て、メイクアップ化粧品の需要が大きいと考える人もいますが、実はスキンケアの比率が圧倒的に大きいのです。おおざっぱに捉えると、スキンケアの構成比が40数%、メイクアップとヘアケアが各20数%、フレグ ランスが0.3%程度です。欧米では、フレグランスの比率が高いのですが、日本では低く、スキンケアの比率が圧倒的に高いことが特徴となっています。

化粧品メーカーの勢力図

化粧品メーカーで圧倒的に強いのは、資生堂です。昭和20年代にトップの座についてから、今まで一度もその座を明け渡したことはありません。シャンプーを含めた順位で見ると、2位は花王、3位はカネボウ、4位はP&G、5位はコーセーとなっています。花王のソフィーナとカネボウは同一会社です。P&Gはマックスファクターを持っています。コーセーは、子会社のアルビオンを足すと、2位のカネボウとほぼ同じくらいになります。純粋に化粧品だけで見れば、コーセーがP&Gを上回ります。

外資系メーカーの動向

外資系メーカーは、大きく3つに分かれます。ロレアルグループ、エスティローダーグループ、LVMHグループの3つです。そして、これ以外に、シャネル、イブサンローランなどのオートクチュール系のブランド、クラランス、シスレー、ラ・プレリ ーなどの化粧品系のブランドがあります。百貨店を中心に、一定の顧客層からの根強い支持に支えられています。

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