エイジングケアの秘密をすべて解き明かす

元気な女性

エイジングケアとは?アンチエイジングと何が違うのか?

エイジングケアと聞くと、いかにも英語に聞こえますが、実は英語にはこんな言葉はありません。エイジングケアは和製英語なのです。それでは、エイジングケアに対応する本当の英語は何でしょうか。それがアンチエイジング(anti-aging)なのです。つまり、アンチエイジングは英語で、エイジングケアは日本語ということになります。それでは、アンチエイジングという言葉があるのに、なぜエイジングケアという和製英語が生み出されたのでしょうか。

まず両者の正確な定義を見てみましょう。

アンチエイジング ⇒ 加齢に伴う症状の予防と治癒。老化防止。抗加齢。抗老化。

エイジングケア ⇒ 加齢によって変化している現在の肌状態に応じて、化粧品等に認められた効能・効果の範囲内で行う、年齢に応じた化粧品等によるケア。

この2つの言葉の違いがわかりますか? 治癒とは病気やケガが治ることですから、アンチエイジングは医薬品的な効果がある場合にのみ使用できる言葉なのです。化粧品は医薬品ではありませんから、治癒はできません。あくまでも肌のケアを目的とした製品です。

化粧品等の適正広告ガイドラインにおいて、化粧品は標榜可能な56の効能効果の範囲内で言及する必要があるので、「エイジングケア」とは何を指しているのか、定義を明記した上で、事実にもとづき、表記する必要があると定められています。

化粧品には医薬部外品も多いのですが、この場合はどうなのでしょうか。医薬部外品とは、薬事法規定の分類方法で医薬品と化粧品の中間に位置するものです。厚生労働者が認めた薬剤成分の効能・効果はあるが、医薬品に比べると効能・効果が緩やかなものとされています。この緩やかなものという意味は、治癒効果までは期待できないということです。

あなたが化粧品や医薬部外品を選ぶときに、薬事法に即した広告宣伝がなされているかどうか、チェックすることはとても大切です。

ここまで読まれて、それなら化粧品や医薬部外品を使っても意味がないのではないかと思われたら、それは大きな間違いです。お肌を若々しく美しく保つためには、お肌のケアが何よりも重要だからです。それも、1歳でも若いうちに、1日でも早く実行したほうが、より効果が期待できます。年齢よりも若く見られたい、美しい肌と言われたいと思うのであれば、エイジングケアを目的とした化粧品を使うことは重要であり、とても意味があることなのです。

年齢別の肌の悩みベスト3

エイジングケアを考える前提として、年齢別にどのような悩みを抱えているのか知っておきましょう。このサイトでは、公表されている数多くの「年齢別肌の悩みアンケート」の調査結果を分析してみました。調査ごとに若干の順位のバラツキはあるものの、年代別肌の悩みに不動のベスト3があることが判明しました。その内容は下記の通りです。

年代 肌の悩みベスト3
10代 ニキビ・ニキビ跡、毛穴、乾燥
20代 ニキビ・ニキビ跡、毛穴、乾燥
30代 シミ、毛穴、乾燥
40代 シミ、たるみ、しわ
50代 たるみ、しわ、シミ
60代 たるみ、しわ、シミ

公表されている主な調査の詳しい内容については、年代別肌の悩みに関する調査結果まとめの記事をご覧ください。

エイジングケアが気になり始める40代以降は、「シミ」、「たるみ」、「しわ」が、本当に気になるのですね。エイジングケアに役立つ化粧品を探すためには、この3つの症状に対応した化粧品を選ぶことがポイントとなりそうです。

人はなぜ老化するのか?

「しみ」、「たるみ」、「しわ」は、なぜ生じるようになるのでしょうか。その原因は、肌の老化にあります。したがって、まず人はなぜ老化するのかという原因から考えてみましょう。近年、有名なのがテロメア説です。これについて、老化研究で著名な静岡県立大学大学院生活健康科学研究科教授の加治和彦氏が次のように説明されています。


テロメアとは日本語で「染色体末端粒」といい、細胞の核の中にある染色体の両端のことを指します。ここが細胞分裂するたびに、回数券をちぎっていくように少しずつ短くなっていき、そしてテロメアの部分がなくなると回数券が尽きてしまい、細胞分裂ができなくなるという仕組みです。このために、細胞分裂した新しい細胞が減っていき回数券のない古い細胞が増える。これが老化の原因なのではないかというのがテロメア説です。
しかし、これはあくまで「説」であって、はっきりと解明されたわけではありません。ほかにも細胞外基質が原因ではないかという説もあります。細胞外基質はコラーゲンが主成分で、時間とともに変化、いわば老化していくんですが、その情報が細胞核にも伝わって大きな影響を与えているのではないかというものです。また、血管細胞が原因ではないかとか、免疫力の低下によるとかいろいろ言われており、さらに、それらが相乗的に老化を引き起こしているのでは、とも言われています。

ここでいくつかのキーワードが出てきましたね。「新しい細胞」、「コラーゲン」、「血管細胞」、「免疫力の低下」です。これらのキーワードが、エイジングケアの化粧品を選ぶときに重要なポイントになると思われます。これらのキーワードをよく覚えておいて下さい。

老化には自然老化と環境による老化がある

老化には自然老化と環境による老化があると言われています。自然老化は、加齢と共に誰にでも同じように訪れる症状です。それに対して、環境による老化は、その人が置かれた環境によって、老化が加速したり、遅くなったりすることを意味します。例えば、強い日差しを浴び続けると、肌の老化が一気に進んで、しみやそばかすだらけの顔になってしまうというような現象です。自然老化はゆるやかに進みますが、環境による老化は急激に進むということは、イメージしやすく納得できますよね。

それでは、まず自然老化から考えてみましょう。女性が自然老化を気にし始めるのは40歳代からですが、実は30歳代から大きな変化が生じていると言われています。その要因は卵巣機能の低下によるもので、女性ホルモンが減少し始めるからです。もう少し詳しくいうと、「エストロゲン」と「プロゲステロン」という成分が減少します。「エストロゲン」が減少すると、肌のハリや弾力がなくなり、「プロゲステロン」が減少すると、皮脂分泌や血行をコントロールする機能が弱まると考えられています。その結果、たるみや乾燥というトラブルに見舞われることになります。

紫外線対策を万全にする

次に、環境による老化についてご説明します。最も気をつけなければならないのは「紫外線」です。少し専門的な話をしますと、紫外線には「UV-A」「UV-B」「UV-C」の3種類があります。その中で、「UV-C」はオゾン層で吸収されてしまうため、地上には到達しません。注意すべきは、地上に到達する「UV-A」と「UV-B」です。

紫外線というと、海に泳ぎにいくシーンが目に浮かびます。海はもちろんですが、外出しているときだけUVケアをしている人が多いかと思います。これで対策となるのは、「UV-B」だけです。「UV-B」は赤くなってヒリヒリする炎症を引き起こすものです。対策しないと、日焼け後にメラニンを増加させて、シミやそばかすの原因になります。同時に角層の保湿力を低下させ、肌のカサつきやキメの乱れなどを引き起こします。

実は、本当に怖いのは、「UV-A」のほうです。「UV-A」は急激な炎症を起こすことはありませんが、赤くなった後数日して黒くなる現象を生じさせます。「UV-A」は、真皮まで届いて肌の老化を進めるといわれています。対策をせずに長期的に浴びるとシワやたるみの原因になるのです。さらに困ったことには、「UV-A」はガラスやカーテンでは遮断できないのです。外出しないから安心だろうと、紫外線対策をしないことは厳禁です。このように正しい知識を持って、環境による老化に立ち向かうことが大切です。

活性酸素が過剰にならないようにする

活性酸素とは、人が呼吸をするとき取り込んだ酸素が、体内で酸化したものです。本来は、ウィルスなどから体を守るバリア機能をになっているのですが、過剰に作られてしまうと、細胞や血管に悪影響をもたらします。皮脂の酸化は、黒ずみ、毛穴のトラブル、ニキビなどが生じる原因となります。また、コラーゲンが酸化すると、弾力のないゴワゴワした硬い肌になってしまいます。先にご説明した老化のキーワードがたくさん出てきましたね。

抗酸化もエイジングケアの化粧品選びのキーワードとなりそうです。抗酸化に効果があるのは、ビタミンC、ビタミンE、コエンザイムQ、フラボノイド系ポリフェノールなどです。フラボノイド系ポリフェノールは、赤ワイン(アントシアニン)、大豆(イソフラボン)、玉ねぎ(ケルセチン)、緑茶(カテキン)、紅茶(テアフラビン)、ごま(セサミン、セサミノール)などに含まれています。

肌を乾燥させないように保湿する

乾燥肌で悩んでいる人も多いことから、肌の保湿が大切なことは、直感的に理解できると思います。それでは、肌が乾燥するとなぜいけないのでしょうか。肌が乾燥すると、また、肌は、細胞が生成してから薬4週間で肌の表面まで成長して、6週間で垢となって排出するというサイクルを繰り返しています。このサイクルのことを専門用語ではターンオーバーと呼んでいます。肌が乾燥すると、このターンオーバーが正常にできなくなり、シミ、しわ、くすみなどの原因となります。また、肌が乾燥すると、紫外線などのダメージも受けやすくなります。

ターンオーバーは、一般的には、6週間サイクルで説明されていますが、これは30~40代のサイクルです。実はこの期間は年齢によって異なることが分かっています。20代のターンオーバーは4週間サイクルで行われています。年齢を重ねるに連れて新陳代謝が落ちてきて、ターンオーバーのサイクルが長くなるのです。

肌の表皮は「角質」と、セラミドなどで構成される「細胞間脂質」が何層にも重なって形成され、一番上に「皮脂膜」がフタをしている状態なっています。角質、細胞間脂質、皮膚幕の3つがバランスよく働いて、肌内部の水分量が保たれることで、潤いに満ちた若々しい美肌が保たれます。肌の保湿機能が劣化すると、水分を逃がさないようフタの役割をする皮脂もバランスを崩して、肌の水分はどんどん蒸発していくという悪循環に陥ります。こうなると、どんなに化粧水を縫ってみても、潤いを閉じ込めておくことができず、効果を得ることが難しくなります。

まさしく肌の保湿はエイジングケアのベースとも言えますね。角質、細胞間脂質、皮膚幕は、通常は体内で自然に生成されるものですが、不足した場合は、化粧品でセラミドやアミノ酸を補ってあげると保湿効果が高まります。肌を健康に若々しく保つポイントは、洗顔、保湿、紫外線対策といっても過言ではありません。保湿や紫外線対策と共に、洗顔もエイジングケアの重要なポイントと考えて、どんな石けんがよいのかなどの情報収集をして下さい。

ストレスを解消するようにする

エイジングケアで注意すべきことを、最後にもう1つ説明しておきます。それはストレス解消です。現代社会ではストレスは万病のもとと言われていますが、エイジングケアにおいてもストレスは重要な要素です。徹夜で勉強や仕事をした後に、肌がボロボロになった経験はイメージしやすいですよね。それでは、なぜストレスは老化を加速するのでしょうか。
それは、ストレスは血管を収縮させるからです。

血管は体中に栄養を送る大事な役割を担っています。それゆえ血管の機能が低下すると、あらゆる病気を引き起こす要因となります。もちろん、肌にとっても悪影響を及ぼします。栄養素が肌の細胞まで届かなければ、新しい細胞の生成も成長もできず、肌の水分量を保つことも、ターンオーバーを正常に行うこともできなくなります。これらが老化の進行に直結することは、ここまでご覧になっていただいた、あなたらもう理解できますよね。

ストレス解消には、十分に睡眠を取ること、食事のバランスに気をつけること、適度なスポーツをすること、趣味などで気分転嫁を図ることが有効です。ひとことで言えば、楽しく明るい毎日を過ごすことが、エイジングケアにつながるのです。

さて、エイジングケアの秘密はもう解明しましたか。それは分かったけれど、エージングケアのためには、いったいどんな化粧品を使ったらよいのか早く知りたいという、あなたの声が聞こえてきそうです。それについては、このサイトの他のページで詳しく解説していますので、もしご興味がありましたら、ご覧になって下さい。

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